近年、健康経営の文脈でプレゼンティーズムという言葉を目にする機会が増えています。
しかし実際には、
- なぜ健康経営で注目されているのか
- なぜ欠勤管理だけでは不十分なのか
- 健康施策と何が違うのか
が分かりづらいと感じる企業担当者の方も少なくありません。
本記事では、健康経営においてプレゼンティーズムが注目される背景や、なぜ組織状態の継続観測が重要になっているのかを解説します。
プレゼンティーズムとは
プレゼンティーズムとは、出勤しているが、健康起因によって本来のパフォーマンスを発揮できていない状態を指します。
例えば、
- 疲労による集中力低下
- 睡眠不足による判断力低下
- 認知疲労による思考力低下
- 心理的負荷によるパフォーマンス低下
などがあります。
本人は出勤しているため、一見すると問題が見えにくい特徴があります。
なぜ今プレゼンティーズムが注目されているのか
近年、プレゼンティーズムが注目されている背景には、働き方や企業課題の変化があります。
人材不足が進んでいる
人材不足が進む中、企業では「人数」だけではなく、「一人ひとりがどれだけパフォーマンスを発揮できているか」が重要になっています。
欠勤していなくても、
- 集中力低下
- 疲労蓄積
- 判断速度低下
などによって、組織全体の生産性へ影響するケースがあります。
そのため、単純な出勤状況だけではなく、組織パフォーマンスそのものへ注目が集まるようになっています。
働き方の変化で状態が見えにくくなった
リモートワークやハイブリッド勤務の普及によって、従業員の状態変化が見えにくくなっています。
例えば、
- 疲れている
- 集中力が落ちている
- 回復不足が続いている
といった状態でも、オンライン上では把握しづらいケースがあります。
その結果、問題が表面化した時には、
- 離職
- 組織疲弊
- 生産性低下
へ繋がっているケースもあります。
健康経営が「施策中心」から変化している
従来の健康経営では、
- 健康イベント
- 福利厚生
- ストレスチェック
- 運動推進
など、施策中心で考えられるケースも多くありました。
もちろん、これらも重要です。
しかし現在では、
「施策を実施したか」
だけではなく、
「組織状態がどう変化したか」
が重要視されるようになっています。
なぜ欠勤管理だけでは不十分なのか
従来、多くの企業では、
- 欠勤率
- 有給取得率
- 休職率
などを中心に組織状態を把握していました。
しかし、プレゼンティーズムは出勤している状態で発生します。
例えば、
- 作業効率低下
- 判断品質低下
- コミュニケーション精度低下
などは、欠勤データだけでは把握しづらいケースがあります。
つまり、
欠勤していない = 高パフォーマンス
とは限らないということです。
ストレスチェックだけでは見えにくい課題もある
近年では、ストレスチェックを導入している企業も増えています。
一方で、
- 単発実施になっている
- 改善判断へ繋がっていない
- 組織状態推移が見えていない
というケースも少なくありません。
プレゼンティーズムは、一度の測定だけでは十分に把握できない特徴があります。
そのため重要なのは、
- 継続的に
- 同じ指標で
- 組織単位で
観測することです。
なぜ組織状態の可視化が重要なのか
プレゼンティーズムは、感覚だけでは把握しづらい特徴があります。
例えば、
- 何が原因なのか
- どこに負荷があるのか
- 状態が改善しているのか
を感覚だけで判断するのは難しくなります。
そのため現在では、
- パフォーマンス発揮率
- 身体状態
- 認知状態
- 回復状態
- 心理状態
などを継続的に可視化し、組織状態を把握する重要性が高まっています。
健康経営は「健康施策」だけではなくなっている
現在の健康経営では、
- 健康管理
- 生産性向上
- 組織改善
- パフォーマンス管理
を分けて考えるのではなく、組織全体の状態として捉える視点が重要になっています。
その中で、プレゼンティーズムは、
「出勤しているが見えにくいパフォーマンス低下」
として注目されています。
まとめ
プレゼンティーズムが注目されている背景には、
- 人材不足
- 働き方変化
- 健康経営の変化
があります。
従来のように、欠勤率や単発施策だけでは、組織状態を十分に把握できないケースも増えています。
そのため現在では、
- 組織状態を継続観測すること
- パフォーマンス変化を可視化すること
- 状態変化をもとに改善判断すること
の重要性が高まっています。
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