• プレゼンティーズム

2026.05.14

健康経営でプレゼンティーズムが注目される理由

近年、健康経営の文脈でプレゼンティーズムという言葉を目にする機会が増えています。

しかし実際には、

  • なぜ健康経営で注目されているのか
  • なぜ欠勤管理だけでは不十分なのか
  • 健康施策と何が違うのか

が分かりづらいと感じる企業担当者の方も少なくありません。

本記事では、健康経営においてプレゼンティーズムが注目される背景や、なぜ組織状態の継続観測が重要になっているのかを解説します。


プレゼンティーズムとは

プレゼンティーズムとは、出勤しているが、健康起因によって本来のパフォーマンスを発揮できていない状態を指します。

例えば、

  • 疲労による集中力低下
  • 睡眠不足による判断力低下
  • 認知疲労による思考力低下
  • 心理的負荷によるパフォーマンス低下

などがあります。
本人は出勤しているため、一見すると問題が見えにくい特徴があります。


なぜ今プレゼンティーズムが注目されているのか

近年、プレゼンティーズムが注目されている背景には、働き方や企業課題の変化があります。


人材不足が進んでいる

人材不足が進む中、企業では「人数」だけではなく、「一人ひとりがどれだけパフォーマンスを発揮できているか」が重要になっています。

欠勤していなくても、

  • 集中力低下
  • 疲労蓄積
  • 判断速度低下

などによって、組織全体の生産性へ影響するケースがあります。
そのため、単純な出勤状況だけではなく、組織パフォーマンスそのものへ注目が集まるようになっています。


働き方の変化で状態が見えにくくなった

リモートワークやハイブリッド勤務の普及によって、従業員の状態変化が見えにくくなっています。

例えば、

  • 疲れている
  • 集中力が落ちている
  • 回復不足が続いている

といった状態でも、オンライン上では把握しづらいケースがあります。
その結果、問題が表面化した時には、

  • 離職
  • 組織疲弊
  • 生産性低下

へ繋がっているケースもあります。


健康経営が「施策中心」から変化している

従来の健康経営では、

  • 健康イベント
  • 福利厚生
  • ストレスチェック
  • 運動推進

など、施策中心で考えられるケースも多くありました。
もちろん、これらも重要です。

しかし現在では、

「施策を実施したか」

だけではなく、

「組織状態がどう変化したか」

が重要視されるようになっています。


なぜ欠勤管理だけでは不十分なのか

従来、多くの企業では、

  • 欠勤率
  • 有給取得率
  • 休職率

などを中心に組織状態を把握していました。
しかし、プレゼンティーズムは出勤している状態で発生します。

例えば、

  • 作業効率低下
  • 判断品質低下
  • コミュニケーション精度低下

などは、欠勤データだけでは把握しづらいケースがあります。

つまり、
欠勤していない = 高パフォーマンス
とは限らないということです。


ストレスチェックだけでは見えにくい課題もある

近年では、ストレスチェックを導入している企業も増えています。

一方で、

  • 単発実施になっている
  • 改善判断へ繋がっていない
  • 組織状態推移が見えていない

というケースも少なくありません。
プレゼンティーズムは、一度の測定だけでは十分に把握できない特徴があります。
そのため重要なのは、

  • 継続的に
  • 同じ指標で
  • 組織単位で

観測することです。


なぜ組織状態の可視化が重要なのか

プレゼンティーズムは、感覚だけでは把握しづらい特徴があります。

例えば、

  • 何が原因なのか
  • どこに負荷があるのか
  • 状態が改善しているのか

を感覚だけで判断するのは難しくなります。
そのため現在では、

  • パフォーマンス発揮率
  • 身体状態
  • 認知状態
  • 回復状態
  • 心理状態

などを継続的に可視化し、組織状態を把握する重要性が高まっています。


健康経営は「健康施策」だけではなくなっている

現在の健康経営では、

  • 健康管理
  • 生産性向上
  • 組織改善
  • パフォーマンス管理

を分けて考えるのではなく、組織全体の状態として捉える視点が重要になっています。
その中で、プレゼンティーズムは、
「出勤しているが見えにくいパフォーマンス低下」
として注目されています。


まとめ

プレゼンティーズムが注目されている背景には、

  • 人材不足
  • 働き方変化
  • 健康経営の変化

があります。

従来のように、欠勤率や単発施策だけでは、組織状態を十分に把握できないケースも増えています。

そのため現在では、

  • 組織状態を継続観測すること
  • パフォーマンス変化を可視化すること
  • 状態変化をもとに改善判断すること

の重要性が高まっています。


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